私は毎年、母の日にはお花を送っています。
これは母からのリクエストなので、何を贈ろうかと、迷うこともなく助かります。もしかしたら、私の負担が少なくて済むようにそう言って貰っているのかもしれませんが。
もう小学生の頃からの習慣なので、かれこれ20年以上、毎年送っていますが、母は受け取るたび、すごく喜んでくれます。何年たっても変わらず素敵な笑顔で、いつもオーバーなほど驚き、喜んでくれるのでなんだか渡すこちらが照れてしまいます。
母は10年前から人工透析をしてて、最初余命5年と言われました。
その話を最初に聞いたとき、私はまだ大学生だったのですが、とてもショックでした。高校生の頃は反抗ばかりしていた私ですが、さすがにその時は残された時間、母がいなくなるそれまでに私のできることを考えました。
日々の親孝行はもちろんの事、一人前になったと安心してもらう一番の方法として、それはやはり私の花嫁姿をみせて安心させてあげることだと思い、母の健康のことを考え少し焦って結婚しました。それでも失敗だったわけではなく、いい旦那さんと子供たちに囲まれて私も幸せな毎日を送っています。
そんな母ですが、もともとの気丈さからか自己管理をきちんと行ったからか、余命5年どころか10年以上たった今も元気でいてくれています。
元気っていうのは正しくありませんが、それでも透析をしながらも生き生きと暮らしています。
なので私は20年もお花を送り続けることができました。
これからも1年でもながくお花を送ることができるよう、がんばってほしいし、私もできる限りの応援をしていきたいと思います。やはり、親というのは変わりがいないものです。なるべく元気なうちにたくさんの笑顔を一緒に共有して感謝の気持ちを表していきたいです。